知ってる人、たち

ものすごく行くのめんどくさいけど行くと言ったからには行こう。とかいいながらだらだら家を出るのを引き延ばして結局朝青龍が優勝を決めた瞬間を見届けてからようやく着替えて待ち合わせ場所に向かったのだけれども、
時間は経てば良いってもんじゃないけど経って良かっただけの時間っていうのがあって、今回はタイミングも顔も良かった、なんか楽しかった結構ずっと笑ってた。
あれだけためらいなしにほんとむかついてたんだよねとかわかんなかったんだよねとか言い合いながら愛情だよって素直に出た言葉にみんな素直にはははって笑った。それでそんな会話の中で最後の方はともを一番信頼してたよっていつもともは試合中キレてたけど仕事はちゃんとしてたよねとかそういうことを言ってくれていた。それでああ、あの試合の時のとものキレ方はすごかったって笑って真似までしてくれた。安城市っていう街があるのだけれどもそこの学校と試合した時、超柄悪くて、こんなに柄の悪い女の子たちの集団目にしたのは初めてだ!ってくらい怖かったんだけれども、私のポジションて敵の中で一人もまれてタイミングを計るようなポジションだったから、そういう柄の悪い子にネチネチちょっとそれ押してんのファールっしょなめんなまじあーむかつく!てか邪魔なんだよまじうぜーとか試合中言われっぱなしでしかも人の腕引っ張ってんのあんたじゃん!違反してんのそっちじゃん!このアホ田舎!とかなっててでも審判は何も言ってくれないし動けないしで悔しくて心からキレてた。てか泣きたかった。腹が立ってこんなアホ相手に腹立てて試合してんのが悔しくてほんと最低だった。そういう思い出とか思い出してた。そういう思い出とかみんなの思い出でもあった。私あの頃は大嫌いだったけど一生懸命だった。一生懸命やらなきゃいろんなことが終わっていかなかった。今より一日は長かったしたくさんの人と接しなくちゃいけなかったしいろんなこと終わらせないとそこから出られなくて終わるのはそれでもどこか寂しくもあるけどでも出られるなら良いって漠然と思ってた。それで一生懸命だったし根がまじめだからエネルギー必要だった。私毎日をものすごい勢いで正当化してるけど同じ勢いで後悔もしてるから過去は常に今より良くないものでしかなかったしないのだけれども、そういうことしてるうちに後悔とか嫌いとかフッてどうでも良くなってそれで(それをみんなもそう呼ぶなら良いのだけれど)愛情と優しさを持ってあはははって笑っていたら後悔もしたかいがあったってまたひとつ今日みたいな一日を終えるんだ。終わるのは寂しいけど出られるなら良いし、終わることで戻る場所が一つ増えるのならもっと良い、そうやって漠然と思って街を帰る。今晩はいつもより寒くなくて、いつもより長い。