うさぎ!

自分にできることはなにもない、という気持ちでいる人たちもいました。そういう人たちは、自分だけそう思っているのはつらいので、他の人にも、顔の前でわざと咳こんで風邪をうつすように、その気持ちをうつそうとしました。
「世の中なんて、変わるわけはないし、どうにもならないよ。」彼らはいいました。「どうにもならないことは、どうでもいいんだよ。」



小沢健二『うさぎ!』


渋谷店ではランク入りしてたのに名古屋は入荷すらしなかったので注文が地味に殺到(は、うそ)しているのです。
どうでもいいけど彼のようなアメリカ文学野の人が「うさぎ!」って言うと単純な私の頭の中には白水uブックスのアップダイクの『走れウサギ』の表紙のあの(たぶん)クレーの間の抜けたウサギの顔が思い出されてしまうよ。