1870年代に

アメリカのショールズさんがチロル出身の貧しい友達から盗んだ特許を南北戦争後暇を持て余していた武器製造メーカーRemingtonに売り飛ばして作ったタイプライターが現在のキーボードの基本形みたいな感じになっています、つまりQWERTY配置。それでここ最近一日に何度もtypewriterという単語をタイプしているのだけれどショールズさんに一言文句を付けるのならばtとyとpとeとwとrとiとrを同じ列に置くな!っていうのはだってタイプしにくいから。


人の事書くのはどうかしらんと思われるのだけれど書いてしまうと、バイト先の前店長は春前に会社を退社した。表向きの理由は(裏向きはあるのかって言ったらそれはしらないけど)母親の介護?かなんかで、なのに辞めた瞬間からお母さんはめきめき回復して介護もそこまで必要じゃないほどになったらしい。それで元店長は失業手当受けながらなんとも優雅な生活を送っていた訳だ。たまに店に遊びにきては以前に比べ数段色つやの良い笑顔であいさつして「もう再就職めんどくさいしなー」とか言って野球見たりしてたんだって。それででもそういうのはあの人にとても合っている気がしててそしたら最近別の本屋で働いてるって聞いてそれがしかもバイトとして働いてるっていうからびっくりした。30代の働き盛り、正社員で、という話を自分から「バイトで!」と希望したとか。それでもっとびっくりしたのは版元の営業さんたちで、それなりの、というか「あの」本屋の店長がなぜここのレジに!?と目頭を熱くした版元さんも居たとか居ないとか、、、。さらにすごいのは今日バイト行ったらその前店長が、居た。うちの緑のエプロンつけて。まあ来るのは知ってたんだけど本当に来たから笑ってしまった(もちろん愛を込めて!)。助っ人。究極的に人手不足だからってあなた。新しい「バイト先」ではバイトの女の子に「あの人カバー折りとかしないワケ?」とか言われてるんだって・・・ああ目頭が・・・

というわけで今日は帰り道この前店長の事考えてた。それはこの人の性格的なものが関係しているんだろうけど、彼の人生はなんだかひどくうらやましくも見える。カバー折りのエピソードを笑いながら私たちに聞かせる時、そこにいた社員にもバイトにも「はー その女ふざけんなー」とごく自然と言わせるその辺がうらやましいんだと思う。