宮川淳


「表面はあらゆる深さをかわす。そこからは内部、時間論、あるいは意識といった近代的というよりはむしろ形而上学的、存在論的モチーフはすべて滑り落ちる。どこへ?あるいはむしろ、それらはそこで底なしの深さのなさの中にとらえられるのだ。鏡のたわむれの中で、ひとは無限に表面にいる。」


「ところで、表面はまた危険的な瞬間である。それは表面化させるのだ。しかし、そこでは何が表面化するのか。むしろ、表面化とは、根源的に ― あらゆる抑圧の試みにもかかわらず ― 表面そのものがあらわれることではないだろうか。あるいは鏡の暴力。」