一週間

火曜日に新しいゼミの先生から電話があり、まあ詰まるところ私はどうやら困ったちゃんと思われていたらしく、向こうの勘違い含め穏やかな口調ながらも厳しいことをずかずかと言ってくるので大学に失望しているこっちとしては腹が立つというよりただ悲しくとりあえず頷きつつもほとんど泣きそうでした。それで次の日ゼミ行ってディスカッションとかやったんだけれどもそこで別に不真面目な生徒ではないことをわかってもらえたのか(知らないけど)、授業の終わりに電話の件を謝られる。ゼミのあいだ、自分が発言をするようになるまでものすごく緊張していて、普通に手は震えるしやたら視線の方向を変えるし、こういう生徒がまさかこの中にいるなんて、あそこにいる誰も思いはしないだろうな。ディスカッションは正直ゆるい。勉強はおもしろいことを知っていてそのおもしろさをちゃんとわかって最終学年になったわけだけど、相変わらずいつ辞めてしまうだろうかという自己懐疑は晴れない。


木曜朝から東京で、上野で実技&面接受けたあと1年ぶりの友達に会って銀座のその子の母親のよく知る店でご飯。彼女のキープの焼酎を頂いて楽しく話をしている途中でそのお母さんがやってきて、彼女はバリバリのキャリアウーマン(古めかしい響きだ)で、ほろ酔いで「マスター!」とか言ってる姿が素敵だった。それでその場は奢って頂き帰宅もタクシーで。次の日ゆっくりと起きてアホみたいに良い天気の中昼過ぎには東京を出て名古屋へ。夜の名古屋の町を、上海のようだと例えた人と北京に似ていると例えた人がいる。それはわからないけれども、名古屋の町には地元人ですらわかるほどの活気が満ち溢れている。外から来た人が「すげえ名古屋」と言っていた。それは私も思う。それで家について着替えて夜はFPMのまわすイベントへ。別フロアで知り合いがDJをするというので普段は行かないクラブへ行き、ふだん目にしない人たちをたくさん目にする。というか単純にたくさんの人を目にした。田中さんの言葉を信じるなら盛り上がりはすごかったらしい。今日友達からのメールで、彼女も偶然昨日同じイベントに居たそうなのだけれども、なんとも楽しげなメールが来た。踊ってる方としてはそれはそれで楽しくて、そう、それはそれで良いのだけれども、無意識に協調を尊ぶ雰囲気は一度違和感を覚えるとどうも気になる。和を持って尊しと成すという精神はそれだから気持ち良いのかもしれないけどそれだから気持ち悪い。和。か、同。
それでイベントから抜けたあと、自転車の鍵をなくしたことに気付いた。もし私の自転車がPEUGEOTのこれとかならもっと愛着もでるだろうに、いかんせん安物の自転車に乗っているため、もうこの際この場に捨ててしまいたいと思いつつもそういうわけにはいかないので困った。もう合鍵がないのが困った。とりあえずクラブの前に自転車だけ置いて、栄らへんから踊りつかれと眠気いっぱいのまま家まで歩いて帰る。朝の町のカラスやばい。怖い。
家帰って尋常じゃないほど寝て気が付いたら夕方で、知り合いがスタッフをしているギャラリーでやってる個展のオープニングレセプションに行く。大阪で英語の先生をする作家の人はポール・オースターが好きらしく、引用が作品中にいくつもあって、話したら彼は今Book of Illusionsを読み始めたんだと言っていて、まあなんて偶然、私もそれ読んでます今。なんて答えてたけど実は冬に読み始めてから放置状態のままで今は『空腹の技法』ってのを読んでるんだった。
それで、前から計画はあったんだけど夏にイベントやるかと思います。かなりがんばるかもしれないです。その計画を友達と話しながら、あれこれ考えてたら一日終わりました。


明日の朝、今から8時間半後の待ち合わせに間に合うだろうか。
放置したままの自転車はどうしようか。