余談。

ハムレットやミレーのオフィーリアを検索してここに来ている人が結構多いみたいなので、いつかこの前の比較研究のことを書きたいと思いつつ、そんなスペースもないので断念。

扱ったのは「救い」の構図で、『ハムレット』ではhelpを意味する名前であるオフィーリアが死んだことでそこから「救い」は完全に消滅し、しかしながら物語が完結を迎えることによって完全な「悲劇」として成り立つというせめてもの「救い」が与えられる云々の話 を、『草枕』との比較で。「救いの消滅した世界にそれでも救いを与えるとしたら、それは其処に終わりを与えるほかない」なんて話をよくもまあ平然と書いたもんだ、とその単純さとかっこわるさに自嘲的になりながらもその話をみんなの前でするのはとっても面白かったんだ。