自身がその内部が満たされないのならば何かによって確実に満たされていく空間の中にこの体をとりあえず入れておく、気休めでもなんでもいいけど、手っ取り早くそれは、音楽だ。

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余韻が次を繋ぐ なんて自分で書いたの見て思ったけどそれ自体はなんてうっとりに値する素敵なことなんだろう。少なくともそうであるようには見える。夜中のささやかな一撃はそれがどんな、何の何に対する一撃なのかもわからないけれど、食らったなあと突然思い出したようにハッとして、でも、ぽかんとする間もなくああ、と、
余韻が消え入るのをただじっと見ているのは何か特別で大きな意味ありげなことに思えるけれどただ虚しいだけのことにも思えてしまう、という愚かさを込めて。ああ。って。頷きのそれ。