追憶の音楽

においとか味とか写真とか、昔を強烈に思い出させるものが何かしらあるもので、最近の私に一番追憶を許した音楽はツジコノリコでした。
去年フラットにいたイギリス人が教えてくれるまで知らなくて、CD焼いてもらったんだけど、CDRに何にも書いてなかったから軽く忘れていたのかな、とにかく、中身なんだっけと思って聴いたらツジコで、去年の6月を限定で記憶だとか「あの感じ」だとかがぐーわーと来てどうしようかと思いました。

ところでこの前ハナレグミのLuckyを聴いて以来、スリーアウトチェンジを聴こうかどうか迷ってたりして自分でちょこっときもいです。そんなんCD入れて聴けばいいじゃん と思うのだけど、なんとなく聴かずに歌詞カードとか読んでます。山崎洋一郎田中宗一郎の文章とか。これが出た98年は私高校1年生なろうとしていて、「若い若い」って言われててもスーパーカーはやっぱり何個も上の人たちで、雑誌でジュンジくんが「これを聴いて僕らよりも下の人たちが ああそうなのか とか思うのは違うと思うし」みたいなことを言ってた(たしかね)のがすごく頭に残ってて、よく意味が分かってなかったんだけど最近わかったような気がする。気がするだけかも。
タナソーはセンチメンタルで、「僕のスリーアウトチェンジが起こってからというもの、どうにも世界は淡々としすぎている。退屈なんだ。それだけが、ちょっとブルーなんだ」とか書いてて(ムラカミみたい)、思いっきり90年代な、もう世紀末論とかじゃん とも思わせる感じ、で、でも私が音楽を意識的に聴き始めた96年あたりはそんなんばっかりで、それがずっと続いてて、15,6歳の子はそれらをどこか客観的に掻き集めるしかなかった訳です。あの頃の音楽や映画やいろんなものが、今でも好きで、いいなあと思うのだけれど、
最近私はいろんなとこで、90年代の亡霊をたくさん見ます。
嫌とかじゃないんだけど、
私は、自分が00年代の若者である意識をもっと持とうと思いました(それが何かなんて知らない)。
ちなみに、
スーパーカーは最近ぜんぜん聴いてなくて、高校生の頃私はスーパーカーばっかり聴いていた人で、別に最近の音楽性がどうのってことではなくて、普通に好きだし、好きなアーティストを聞かれれば名前を出すし、でも最近なんだか少しむかつくので、あとフィーリングとかの問題で、聴けません。バイトのエプロンにはバッチつけてます。
むかつくってのは、バッシングではありません。


そういえばもう長い間ずっと音楽雑誌とか買ってないんだけど、この前マサムネさん表紙のでっかいJAPANが出てきたから読んでたらキセルの人が「トイレの音のループなんですけど、それがダブなんですよ。便器を叩いてて、ぴちゃんぴちゃんって音が入ってて。それがね、なんかトイレじゃなく、『どこなんやろう?』みたいな感じで」って言ってて、やっぱり変な人だなあと思いました。





         私人を不愉快にさせること書いたかもしれません。